社長ブログ
文明と文化
03/04/11 10:15:午前先日、桂ヨネスケさんの講演会があった。講演の主体は文化の重要性についていろいろな例を織り交ぜながらのお話だった。
以前、ある人から文化が滅ぶと国が滅ぶという話を聞いていたので、ふとそんな事をつらつら思いながら聞いていた。確かに文明が進めば進むほど文化が滅びていくような気がしてならない。
ヨネスケさんが話された一つの例で自分も覚えの有る事があった。昔はクーラーなんか無かったが、暑いと庭や道路に打ち水をして、遮光のために簾を掛け、風鈴をつるして、冷や麦を食べて涼を取った思い出がある。昔は体の五官をうまく使って涼を取るという知恵が使われていた。今は何でもスイッチ一つで状況が変えられる。頭を使う、また五官をフルに使ってなどと言う事は益々無くなって、考える力さえ失われてしまっているような気がする。
本来、日本人とはどんな知恵を持ち、どう応用し国を発展させてきたのかはこの失われつつある文化の中にあるような気がした。文化の重要性を訴える素晴らしい講演会であったと思う。