蓄熱槽(空調用)清掃・消毒(名古屋市・オフィスビル)
更新日時:2025.11.06
カテゴリー:事例

空調の夜間蓄熱に使用している蓄熱槽(開放槽)の内部清掃を実施しました。写真は入槽して高圧洗浄とブラッシングで堆積スライム・錆を除去している様子です。酸欠・有毒ガス測定、送気・照明・監視員の配置など、局所閉鎖空間での安全管理を徹底しています。

施工のポイント
- 対象:空調用蓄熱槽(内部ライニング、レベル計・ボールタップ・吸込/吐出ノズル・オーバーフロー)
- 工程:
- 断水・バイパス手配/入槽前の酸素・可燃性ガス測定
- 残水と堆積物の回収 → 高圧洗浄+ブラッシングで壁・底部を洗浄
- ストレーナ・ボールタップの分解清掃/防虫網点検・交換
- ライニングの浮き・割れ・ピンホール目視確認(報告書に記録)
- 消毒(次亜塩素酸ナトリウム:濃度・接触時間管理)
- 再注水 → 濁度・臭気・pH・残留塩素の簡易確認 → 復旧
- 所要時間:3〜6時間(容量・汚れにより変動)
- 安全環境:入槽者保護具・送気ファン・転落/感電防止、排水は中和・適正処理を実施
施工後の効果
- 熱交換の安定:スライム・錆の除去で循環抵抗と汚れ移送を抑制
- 衛生・防臭:生物膜の除去と消毒で臭気・濁りの原因を低減
- 設備保全:ライニングの劣化・配管付帯品の不具合を早期発見
- 省エネ:堆積物が減り、ポンプ負荷の低減に寄与
担当者コメント
蓄熱槽は外気や補給水の影響で汚れやすい設備です。運転停止の少ない時期に年1回の定期清掃+水質管理をおすすめします。夜間・休日、短時間停止での段取り、写真付き点検・水質レポートの提出にも対応します。ポンプの用意やバイパス運転にも対応します。
