冷却塔(クーリングタワー)清掃・槽内洗浄(名古屋市・工場)
更新日時:2025.11.04
カテゴリー:事例


工場屋上に設置された冷却塔の定期清掃を実施しました。写真は、受水槽(ベイスン)内で堆積スケール・スライムの除去とストレーナ清掃・フロート弁点検を行っている様子です。循環ポンプを仮設して撹拌・排出を行い、最終はすすぎ水が透明になるまでリンスしました。
施工のポイント
- 対象:開放式冷却塔(ベイスン・ストレーナ・オーバーフロー・フロート弁・配管)
- 実施内容:
- 周辺養生・停電/ロックアウト
- 残渣回収(ヘドロ・落葉・錆)→ スケール除去剤で浸漬・ブラッシング
- ストレーナ分解洗浄・フロート弁の作動確認・調整
- ベイスン内の高圧リンス・汚水の適正処理
- 再充水 → 循環運転で濁り確認 → 薬注(防錆・スライムコントロール)
- 仕上げ点検(漏れ・流量・電流値・振動・異音)
- 所要時間:約3〜5時間(容量・汚れ具合で変動)
- 安全対策:転落・感電防止、薬剤MSDSに基づく保護具(手袋・ゴーグル・防毒)、排水のpH中和・法令遵守
施工後の効果
- 熱交換効率の回復:スケール・スライム除去により冷却性能が安定
- 衛生管理:レジオネラ対策として槽内の生物膜を除去、薬注で再発を抑制
- 設備保全:腐食・詰まりを予防し、ポンプ・配管・充填材の寿命延長
- 省エネ:循環抵抗の低減でポンプ負荷を軽減
担当者コメント
冷却塔は外気に開放されているため、粉じん・落葉・藻の影響を受けやすく、年1〜2回の定期清掃と水処理管理が不可欠です。運転停止時間に合わせた休日作業、薬注濃度管理や水質レポートの提出にも対応します。
